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履歴書・志望動機をAIで整える、誇張は禁物

経験は自分で書き、文だけを整えてもらうのが原則です。AIがこっそり盛る表現の見つけ方、字数合わせ、個人情報の伏せ方、提出前の確認をまとめました。

📚 生成AIの使い方 · 15/23· ⏱ 読了目安 2分 ·情報更新 2026-10-09
📋 基本情報5
原則
経験と事実は自分で、文の手直しだけを任せる
最大の危険
役割や成果を大きく見せる表現が入り込む
字数
AIは正確に数えられない、道具で自分で数える
伏せるもの
マイナンバー・連絡先・前職の社内数値
最後の確認
面接で一文ずつ説明できるか

任せられることと任せられないこと

履歴書や志望動機でAIが手伝えることははっきりしています。だらだらした文を短くし、順番を入れ替えて読みやすくし、同じ言葉の繰り返しを見つけることです。反対に、自分が何をして何を学んだかはAIには分かりません。経験を渡さずに「いい志望動機を書いて」と頼むと、誰にでも当てはまる滑らかな文章が出てきます。読む側はそうした文章を数多く見ているので、かえって印象に残りません。

事実の一覧を先に自分で書く

整える前に、まず材料を書き出してください。文が下手でも構いません。いつ、どこで、どんな役割で、何をして、結果がどうだったかを短く書いた一覧があれば、AIはその範囲の中だけで手直しできます。成果を数字で書くなら、実際に確かめられる数字だけにします。

  • 例:「これは私の経験を事実どおりに書いた一覧です。この内容だけを使って志望動機の段落を整えて。一覧にない経験や成果は絶対に足さないで」
  • 例:「私の段落の中で、事実より大きく読める表現があれば印だけ付けて。直さないで」

誇張はこうして入り込む

AIは文章を「もっと良く」と頼まれると、表現の強さを上げがちです。参加した仕事が「主導した」仕事になり、手伝ったことが「率いた」ことになり、おおよその数字が正確そうな数字に変わります。一語ずつ見れば小さなことですが、面接官に「どのように主導したのですか」と聞かれたら答えられない文になります。事実と異なる記載は、採用後に問題になることもあります。

  • 参加→主導、補助→統括のように役割が大きくなっていないか
  • 「約」「ほど」が消えて数字が正確になっていないか
  • 書いていない能力(リーダーシップ・戦略など)が新しく出ていないか
  • チームの仕事が自分一人の仕事に変わっていないか

頼みは狭く、変わった所は比べる

「全体を整えて」ではなく「長い文だけ分けて」「最初の段落の順番だけ変えて」のように狭く頼むと、何が変わったかを追えます。整えた文章は元の文章と文書比較の道具で並べ、変わった言葉を一つずつ見てください。設問ごとの字数制限があるなら、AIに合わせてもらうだけでなく自分で数える必要があります。AIは文字を一字ずつ数える仕組みで動いていないので、合わせたと言っても実際には多すぎたり少なすぎたりすることがよくあります。

  • 例:「この段落の内容はそのままで、長すぎる文だけを二つに分けて」
  • 例:「この設問は400字以内です。削れそうな部分を候補として印を付けるだけにして。削るのは自分でやります」

みんな同じ文章になる問題

多くの応募者が同じ道具に似た頼み方をすれば、似た文が出てきます。「常に成長し続ける」「主体的に課題を解決する」といった表現が読み手に何も伝えないのはそのためです。整えたあとも、自分にしか書けない具体的な場面を一つは必ず残してください。その場面の状況、自分が選んだこと、その理由が文章の中心になるべきです。

入れてはいけない情報

手直しに必要なのは文だけです。氏名・マイナンバー・住所・電話番号は消してから入れてください。前職の社内売上、取引先の名前、公表されていないプロジェクト名も入力してはいけません。成果を説明するなら、「四半期の売上目標を上回った」のように非公開の数字なしで書く方法を探すほうが安全です。

会社の情報は自分で確かめる

志望動機に会社の話を入れるためにAIにその会社について聞くと、古い情報や別の会社の話が混ざることがあります。事業内容、最近の動き、求める人物像は、求人票の原文と会社の公式資料で直接確かめてください。社名の誤記や、別の応募書類から残った他社名は、それだけで不採用の理由になることもあります。

提出前の確認

最後に一文ずつ声に出して読みながら確かめてください。

  • すべての文を面接で具体的に説明できる
  • 役割と数字が実際と同じ
  • 設問ごとの字数を道具で自分で数えた
  • 社名と求人の内容を原文と照らし合わせた
  • 他の応募書類から写した社名が残っていない

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