任せられることと任せられないこと
履歴書や志望動機でAIが手伝えることははっきりしています。だらだらした文を短くし、順番を入れ替えて読みやすくし、同じ言葉の繰り返しを見つけることです。反対に、自分が何をして何を学んだかはAIには分かりません。経験を渡さずに「いい志望動機を書いて」と頼むと、誰にでも当てはまる滑らかな文章が出てきます。読む側はそうした文章を数多く見ているので、かえって印象に残りません。
経験は自分で書き、文だけを整えてもらうのが原則です。AIがこっそり盛る表現の見つけ方、字数合わせ、個人情報の伏せ方、提出前の確認をまとめました。
履歴書や志望動機でAIが手伝えることははっきりしています。だらだらした文を短くし、順番を入れ替えて読みやすくし、同じ言葉の繰り返しを見つけることです。反対に、自分が何をして何を学んだかはAIには分かりません。経験を渡さずに「いい志望動機を書いて」と頼むと、誰にでも当てはまる滑らかな文章が出てきます。読む側はそうした文章を数多く見ているので、かえって印象に残りません。
整える前に、まず材料を書き出してください。文が下手でも構いません。いつ、どこで、どんな役割で、何をして、結果がどうだったかを短く書いた一覧があれば、AIはその範囲の中だけで手直しできます。成果を数字で書くなら、実際に確かめられる数字だけにします。
AIは文章を「もっと良く」と頼まれると、表現の強さを上げがちです。参加した仕事が「主導した」仕事になり、手伝ったことが「率いた」ことになり、おおよその数字が正確そうな数字に変わります。一語ずつ見れば小さなことですが、面接官に「どのように主導したのですか」と聞かれたら答えられない文になります。事実と異なる記載は、採用後に問題になることもあります。
「全体を整えて」ではなく「長い文だけ分けて」「最初の段落の順番だけ変えて」のように狭く頼むと、何が変わったかを追えます。整えた文章は元の文章と文書比較の道具で並べ、変わった言葉を一つずつ見てください。設問ごとの字数制限があるなら、AIに合わせてもらうだけでなく自分で数える必要があります。AIは文字を一字ずつ数える仕組みで動いていないので、合わせたと言っても実際には多すぎたり少なすぎたりすることがよくあります。
多くの応募者が同じ道具に似た頼み方をすれば、似た文が出てきます。「常に成長し続ける」「主体的に課題を解決する」といった表現が読み手に何も伝えないのはそのためです。整えたあとも、自分にしか書けない具体的な場面を一つは必ず残してください。その場面の状況、自分が選んだこと、その理由が文章の中心になるべきです。
手直しに必要なのは文だけです。氏名・マイナンバー・住所・電話番号は消してから入れてください。前職の社内売上、取引先の名前、公表されていないプロジェクト名も入力してはいけません。成果を説明するなら、「四半期の売上目標を上回った」のように非公開の数字なしで書く方法を探すほうが安全です。
志望動機に会社の話を入れるためにAIにその会社について聞くと、古い情報や別の会社の話が混ざることがあります。事業内容、最近の動き、求める人物像は、求人票の原文と会社の公式資料で直接確かめてください。社名の誤記や、別の応募書類から残った他社名は、それだけで不採用の理由になることもあります。
最後に一文ずつ声に出して読みながら確かめてください。